STペン

2013年1月19日 (土)

STペン軸 & 資料

先日、STペンのペン先をご紹介しましたが、

今回は、STペン軸です。

引っ張り出してみたら、2本あった…… OTL

St

St_3St_4



St2

(奥の2本は比較用。タチカワのペン軸)
S.T.ペン軸.ジローCo.
赤い褐色の木部に、銀色のロゴが入っています。
もち手部分は、プラスチックのペン差込口の外側に
ゴムのグリップが、はまっています。

2本あるのですが、グリップの部分が濃紺と黒とあります。
変色したのではなく、微妙な色違いのようです。

こうしてみると、かなり大きいです。
長さ180ミリ(そのうち持ち手は46ミリ)、
グリップの径は最大14ミリ。
ぶっといですねー。

さて。入手時に添付されていた、商品説明などの
資料があったので、興味のあるかたはどうぞ。
(クリックで拡大表示します)

●商品説明
B

●「書道・ペン習字用具御案内」(日本習字普及協会)昭和44年4月版
   8ページの小冊子のうち、前半4ページ分        右から表紙

43_2221

STペン軸、三角タイプもあったようです!
カタログよりも、説明書のほうが値段か安いので、たぶん古いのでしょう。
ということは。昭和44年よりさらに数年前からあったということですね。

ついでに、STペンはこんなケースに入ってました。

St_5
下は、一緒にあった日光製のラウンドペンです。
先端が円のタイプで幅の異なる3本入り。
これも書道用品として上記のカタログに載っています。
う~ん、どうなんでしょうね。STペンも日光製なのかなあ…

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2013年1月16日 (水)

STペンと、タチカワトップハードゴールド

年が明けてしまいました。
少しは真面目に記事を増やさねば、と思います。

つけペンと言われて普通思い浮かべるのは、かぶらペン(さじペン)・Gペンなど
漫画の道具としてのペン先が多いのですが、他にもずっと使われている分野があります。

カリグラフィ、ペン習字です。

一般には流通していませんが、ペン習字用に独自に開発されたペン先、というのがあります。

その名も「STペン先」

St3_3
上から、

・トップハードゴールド 金色メッキ/リザーバー付(タチカワ)
・STペン 硬質クロームメッキ(ジロー)
・STペン ニッケルクロームメッキ(ジロー)

なぜ3本並べてなのかは、ちょっとしたいきさつがあります。
昨年末、ある漫画作家さんが「このペン先は何?」と疑問をブログに書かれ、
人づてに問い合わせがきたのです。

まず、しなえさんがブログに書かれ、宇院澤まつげさんがゆうじさんに問い合わせ、
ゆうじさんが当方に尋ねてくださいました。
(注:各人のサイト、または該当記事に直接リンクしています)

そこで、わかっている僅かな情報をお伝えしました。
ここに転載させていただきます。
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STペンは、
鷹見芝香さんの考案による、
ペン習字用のつけペン先です。
タカミシコウさんなので頭文字がS.T.です。

なので「STペン 鷹見芝香」でググると
色々な情報が出ています。
例えば書道用品のページ
http://www.ensk.co.jp/yougunoyosann.html
新品は水道橋で買えるのかもしれません。

ジローという会社はわかりません。
私が入手したものは、やや古いニッコー10本入プラケースに入った状態だったので、
製造元はニッコーかもしれないと思ったのですが、
定かではありません。
メッキはニッケル色とクローム色の両方が存在します。
年代によって違うのかもしれません。

かつて「STペン軸」という製品もありました。
太い木製のペン軸にラバーゴムのグリップが付いています。
「STペン」「STペン軸」は、そんなに新しいペンでもないようで、
昭和40年代前半の習字用品のカタログにも載っています。

外国製のものでは似た形のペン先もありますが
(例 レオナルドDP111)
http://www.praebitor.net/SHOP/gb-man-nib-dp111.html
先曲げがないので、日本の字は書きにくそうです。
-------------------------------
ここまで

ペン習字関係者のかたのほうが詳しいでしょうね。
現在でもおそらく購入できるようです。

問い合わせの中で、ゆうじさんが「ヤフオクで見かけた
タチカワのトップハードゴールドに似ている」と画像をくださいました。
なるほど確かに似ています。
それも交えて、現物を比較してみましょう。

もう一度 3本並んだ図

St3_3

上から、下から

St

St_2

先端

St3_9

形は見事に同じですね。
先擦り(さきずり・インクの保持するための細かい傷、溝)が少し違うでしょうか。

タチカワのトップハードゴールドですが、ゆうじさんの日記にある
オークションの出品画像によれば

1000 WRITE PEN
TOP HARD GOLD
1/2グロス300円
本体にはタチカワのロゴ、No.775の品番が刻印されています。

当方の写真のペンは、TPKという刻印があるのみですが、
同じ製品に間違いないようです。
アジアの他国の生産品かと思っていたペンでしたが
もしやと思いリザーバーを見ると、タチカワのマークがありました。
TPK=タチカワペン先株式会社、の意味と思われます。

Photo_4

Photo_5

STペンの方は、

「TOKYO
S.T. PEN
ジロー.CO.」という刻印があります。

ジローという会社は、STペンの販売元と考えられますが、
おそらく製造したのは大手のペン先製造会社です。

当方が入手したSTペンは日光のプラ小箱に入っており、
漠然と「日光製」ではないか」と思っていましたが
ゆうじさんの指摘を受け、こうして見比べてみて
タチカワ製の可能性が高いと思うようになりました。

なお、STペンの上のものは青白い硬質クロームメッキ、
下のものは赤み、黒味の強いニッケルクロームメッキです。
先摺りと色の感じから、下のもののほうが現行に近く
新しいものと思われます。
ペン先のメッキは、一時期、特にタチカワで硬質クロームメッキが用いられましたが
環境に配慮してなのか、黒っぽいニッケルクロームに変わっていきました。
STペンもそれに準じているのだと思われます。

なお、STペンには新旧を問わずJISマークは入っていません。
鋼ペン先JIS6008の規準に、STペンの形は含まれないからです。
鉄道ペン・カリグラフィペン・丸代ペン等も同様です。

なお、「STペン軸」というペン軸もあるのですが
それは次の機会にいたしましょう。

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